こんばんは。スズキです。

第一子が生まれたばかりの頃、
母に言われました。

「どんな子に育てたいか、しっかり考えなさい ^^
 不思議なもので、そう思ったように育つから。」

と。

当時は、あまりピンと来ませんでしたし、
”思ったように育つ”…だなんて、
むしろ「そんなことあるかい!」くらいの
気持ちもあったのですが、

子どもを3人持ち、
果てしなき葛藤や迷いを経て(笑)、
一番上の娘が小学生になってくると、
なんだかその意味がわかるような気がするこの頃です。

 

優しい子であってほしい、
お友達がたくさんできるといい、
勉強も運動もできたらいい、
芸術にも親しみがあればいい、
好き嫌いのない子であってほしい、
気の利く子であるといい、
笑顔の可愛い子で・・・・・・・etc.

 

親であれば誰しも、
我が子への望みというものは、
挙げればキリがないと思うのですが(苦笑)、

だんだんわかるようになります。

それら理想の全てを◎にするなんて無理だと。
もしそれを求めると、
親はもちろん、何より子どもが窮屈だと。

それで、結局は、
子どもの性格や向き不向きなども考えつつ、
親として「どうしてもコレは」と思うところだけが
残っていく気がするのです。

そして、その方向性は、
自然と日常に根付き、
大小の場面で自分の態度に現れるのだろうな、と。

だから、子どもにもいつの間にか
それが「価値観」として伝わり、
”思ったように育つ”、ということに繋がるのかな、と。

最近では、
そんな風に解釈したりしています。

 

ではでは「私の場合はどうなのか?」
というところなのですが、

母に言われたこともあり、
なんだかんだ、ずっと考え続けていました。

「私は、どんな子に育てたいんだろう。」と。

 

そんな時、
子育て本か、ネット上のコラムか何かで見かけた言葉があります。

その筆者が、幼い頃、
自分のおばあちゃんからかけられた言葉、
だそうです。

==============
「道を尋ねられるような人になりなさい。」
==============

道を尋ねられる、ということは、
表情が穏やかであること、
姿勢や見た目がきちんとしていること、
温かな空気を周りに感じさせること、
そして、優しさの中にも
賢さや頼れる雰囲気が感じられること、

そんなことを
おばあちゃんは言っていたのだと、
大きくなってから気付いた、

・・・
というようなことが書いてありました。

 

ああそうかあ。
本当にそうだなあ・・・

子育ての価値観は様々ですが、
私にとっては、とてもわかりやすく、
簡潔で、しっくり来るものでした。

 

「道を尋ねられるような人に育てたい。」

 

勉強がTOPでなくてもいい、
運動が苦手でもいい、
少々やんちゃでもいい。

でも、ゆくゆくは、
人と気持ちの良い関係を築ける子に。
人に頼られる優しさと器量のある子に。

自分だけの殻や可能性に閉じこもらず、
人に頼り頼られながら、
温かな輪の中でまっすぐ生きてほしい。

 

そんな風に思えた言葉でした。

優しい響きの割に、
実はハードルの高い言葉でもあり(苦笑)、
自分がそんな子育てができているかといえば、
疑問符も多々あるのですが、

まあ、母によると、
”思い”が大切だそうなので。(笑)

時折それを思い出しながら、
子育てをしています。

 

いつか、本当に
”思ったように育っ”た、なんて
感じられる日が来るといいな・・・

イライラMAXで、
声を荒げてばかりの日常に、
そんな先のことは、まるで現実味もありませんが(苦笑)、
そんな夢物語を夢見て。

 

そのためには、まず自分自身が、
道を尋ねられるような大人でありたいと思うのでした。

 

皆さんは、どんな子に育てたいですか?

そこには、三者三様の
いや百者百様の、
親のストーリーがある気がしてなりません。^^



昔買って気に入っている
『道のむこう』という写真集より。
子育て道は続く・・・
(こんな明るい道がいいなあ。笑)