【コラムvol.32
       目覚めのスイッチ】

こんばんは。ヤマダです。
新学期が始まり、
予想通り、いや予想以上に
てんやわんやな毎日を過ごしております。
子供たちの寝かしつけと共に寝落ちする日々。
朝、目が覚め、「…朝だ。」。
不意にまたバタバタの一日が始まります。

朝、みなさんはどうやって
目覚めのスイッチを入れていますか?

私は、「緑茶」です。

お寺で育ったこともあり、
(実は、我々姉妹の実家はお寺なのです。)
子どもの頃から毎朝祖母が、
仏様にお供えするお茶の用意のついでに
家族全員の分のお茶を
いれてくれていました。
今でも帰省した際は変わらずそうです。

お寺なので、来客時などには
緑茶が度々登場します。
小さい頃こそ、麦茶の方が
好きだったものの、
いつの間にか麦茶は冷蔵庫から姿を消し、
飲み物といえば緑茶。
私にとっては一番身近な飲み物でした。

熱すぎては駄目。
お湯を湯冷ましで冷ましていれる。
玉露のときは更に冷ましたお湯を。
祖母が常々教えてくれました。

中高生の頃、
どんなにギリギリな朝でも、
お湯呑みに入った緑茶だけは飲み干し、
学校に通った記憶があります。

なんとなく、その思い出がベースにあり、
また単に、あの緑茶のまろやかな渋みと甘みが好きなのもあり、
いつしか自分でもいれるように。
意外と、お湯の温度や茶葉の量など、
難しいんですよね。

何かとバタバタの朝も、
お湯を少しの間冷まし、
お気に入りの急須とお湯呑で
緑茶をいれる。
一瞬だけ、時がゆっくりと流れる気がしています。

そうやって目覚めのスイッチが入ったら、
そこからは一気に急発進!アクセル全開。
弁当に朝食に送迎に。
朝の怒濤の時間に突入です!

長女は温かい緑茶が大好きです。
彼女の中にも、朝のお茶の記憶が
少しでも刻まれていけば嬉しいなぁ。

急須は伊万里の鍋島焼。 和過ぎない形と網の茶こしと…とずっと探していたのを知っていた母が、ある日「これは?」と現地からテレビ電話してきてくれたという…笑。大のお気に入り。 湯呑は波佐見焼。