こんばんは。ヤマダです。
高校生の頃、
古文の授業や問題文で読んだ「徒然草」。
ウィットに富んだ短編のエッセイが軽快で面白く、
「昔でもこの感覚ってあったんだ」と
興味を持ち、
書店で文庫を買いに行きました。
その中でも特に印象深い、
第52段『石清水八幡宮』。
仁和寺にある法師…
と始まる章です。
あらすじは、
仁和寺の法師が、
歳を取るまで石清水八幡宮を
拝んでいないことを悔やみ、
ついに思い立ち、ひとり参拝します。
ただ、本殿のある山のふもとにある、
末社や付属の寺だけを参拝し、
これが全てだと思って帰ってしまいます。
そうとは知らずに感激した法師は、
帰ったあと周りに、
「長年の願いが叶った。
それにしても他の参拝客は皆して
山の方に上っていたが、
神仏を拝むのが本来の目的だから、
上らずに帰ってきた。」
と得意気に話します。
何事にも、事前に話を聞いたり、
先導してもらう事は大事ですね。
というお話。
これ、現代でもたまにありますよね。
旅先や外出先などで、
メインの目的地を逃してしまう。
そんなとき、
度々この「仁和寺の法師」がよぎるのでした。
さて、話は変わり、先週末、
初めてスカイツリーに登ってきました!
混雑がすごそう、
金額もお高いという理由から、
今まで登っていませんでした。
先週末、実父が所用ついでに上京し、
スカイツリーに登りたいとのことで、
姉スズキ家族とともに、
子連れ計10名の大所帯で登ってまいりました。
待つこと30〜40分。
晴れた週末にしては
意外と待ち時間も短く、
まず350m地点の展望デッキへ。
ちなみにスカイツリーですが、
まずはふもとのチケット売り場にて
第一段階の、展望デッキのチケットのみが買えます。
展望デッキよりも更に100mほど上の、
第二段階・展望回廊に行くには、
展望デッキにて新たにそのチケットを
買わなければなりません。
せっかく来たのだからと、
私達は展望回廊にも登りました。
そしたらですね、展望回廊が
それはそれは素晴らしいのです…!
まずは展望デッキから展望回廊へ
上がるエレベーターですが、
こちらは一部スケルトンになっており、
エレベーター内も楽しむことができます。
そして回廊からの景色。
350mから450m、その差100mなのですが、全然違います。
高層ビル群が気にならなくなるほどの高さ。
空の上に来たような、
体験したことのないダイナミックな
東京の景色を堪能できます。
それから、何よりも、
空いているところが良い!
展望デッキはそれなりの混雑感で、
人混みに混じりつつ、
窓側の場所を譲り合いながら
景色を眺める感じですが、
展望回廊は、回廊型になっていて
人の動きもあり、
そもそも、人自体が少ない。
つまり、一定数の方が
350m地点の展望デッキだけで帰っている…!!
これはたいそう勿体ないことだ…。
そこでまたヤマダは、
「仁和寺の法師」を思い出しました。
というお話なのですが…笑
ちなみに、
展望回廊から帰る際は、
再びエレベーターで一旦展望デッキへ下ります。
展望デッキに下り立ったら、「低い!」と感じ、
一気に高層ビル群が目につくから不思議です。
私の主観ですが、この100mの間に、
何かK点のようなものが存在するのかもしれません。
しかし、確かに、
展望デッキに行くのに2000円、
更に展望回廊に上がると+1000円。
この値段は安いものではなく、
「350mも450mも、
さほど変わらないだろうし、
+1000円払うほどでもない。」
という心理も納得です。
そこで、スカイツリーさんに提案です。
最初からふもとで、
両方とも登れるセット券
(セットにしたらやや割安)を
販売したらどうでしょう?
350m地点でまたチケットを買い直すのは面倒だし、
350mからの景色だって当然良いのだから、
これで十分って思ってしまいそう。
なーんて、
日本を代表する”MOTTAINAI “に
アツく思いを馳せた夜でした。
皆さまも、もし登られる際は
展望回廊まで是非…!^^