お恥ずかしながら、
今週月曜日の出来事です。

うちの一番上の娘はこの日が始業式。
夏休み明け、久しぶりの登校ということで、
朝の支度のルーティンが母子ともに色々抜けており、
家を出る時間が迫ってから
「あ!アレ入れるの忘れてた」だの
「あ、あのハンコ押してなかった!」だの
2人して、てんやわんやしておりました。

一応、前夜に、
学校の準備はさせたつもりだったのですが、
自分も含め、朝の感覚がすっかり抜けており。
完全なる夏休みボケですね。苦笑

それで、何とか送り出したのも束の間、
娘が忘れ物をしていることに気付いたのです。

見送った直後だったこともあり、
今ならすぐ追いつけるだろうと、
慌てて追いかけることにした私。

大急ぎでつっかけを履き、
マンションの廊下に勢いよく走り出た途端・・・

廊下の角を曲がろうとして
ズルーーーーッ!ドテッ!
派手に転んでしまいました。
前日からの雨で廊下が濡れており、
滑りやすくなっていたのです。

幸い誰にも見られなかったものの、
左腕と左腰を強打。涙
一瞬、目が星になりましたが、
娘に追いつかねば!という思いが先立ち、
これまた慌てて立ち上がって追いかけ、
無事娘に追いついたのでした。

その後、
「あ〜あ、夏休み明けで、勘が鈍ってたな〜」
「やっぱり前日にもっときちんと準備させないとな〜」
なーんて思いながら、
腰をさすりさすり戻ったわけです。

そして、リビングにいた夫に
「廊下で派手に転んで
 腰とかひどく打っちゃったよ〜」
と声をかけたところ・・・・

事件は起きたのです。苦笑

 

”転んだ発言”の私に対し、
夫から返ってきたのは
「雨で滑りやすくなってるのに走るからでしょ」という
淡々とした一言。

私、若干ムッとします。
「だってさ、好きで走ったんじゃないし…
追いつこうと必死だっただけだし…
そんな言い方しなくてもいいじゃん〜」
と返すと、

更に一言。
「そもそも、新学期なんだし、
もっとちゃんと前日に準備しておかないからだよ。」

・・・・
グサーーーーーッ!!!!

そんなこと言われんでもわかっとるってば。
さっき、まさにそう反省しながら戻ってきたってば。

 

嗚呼・・・
あまりにも典型的すぎる
男女の言い合いパターン。

「大丈夫?」って言ってもらったり、
労をねぎらってもらったりしたい女性(私)に対し、
原因や解決策を提示する男性(夫)の図。

 

結局、このしょーもない言い合いが
週末のいざこざを引っ張り出すことになり、
一大火種に発展して、月曜朝からもうグッタリ・・・。

ただ一言、サラッとで構わないから
「え、大丈夫?」
って言ってくれたらそれで良かったのになあ。
・・・なんて思いながら。(女性サイドの意見ですが)

 

でも、ぐったりしながら、ふと思ったのです。

「でも待てよ・・・
子どもが転んだりした時、
私、まさにさっきの夫みたいな反応してるわ…」と。

子どもが転んだりぶつけたりする時って、
大抵の場合、自業自得でそうなることが多いため、
(危ないよって言ったのに走る、とか
 やめてって言ったのにやめなかった、とか)

予想通りに転ぶと、
まず真っ先に浮かぶのは
「ほら、言ったじゃん」という発想になりがちです。

しかも、その後、お説教まで付けること多々。

「こんな滑りやすいところで走るからでしょ」
「そもそも、サンダルじゃなくて
 スニーカーにしなさいって言ったじゃない」的な。

・・・
あちゃー、ものの見事に
さっきの夫と同じではないか。

いや、夫が悪いと言いたいわけではなく、
自分がされてグサッと来た言動を
自分は平気で(しかも頻繁に)我が子にしている、
ということにハッとした、という。

 

子どもも
恐らく転んだ時点で「しまった!」と思ってるよな。
ただ一言「大丈夫?」「痛かったね」って
言ってもらいたいのは、子どもも同じだよな。
それなのに、そこで
「だいたいこうだからでしょ」だとか
自分でも既にわかってることを
グサグサ突かれたら、そりゃあ萎えるよなあ…。

今回、我が身を重ねて(笑)、そう感じたのでした。

 

痛かったり、うまくいかなかったりして
機嫌を損ねた我が子には、

原因や自業自得加減は、いったん脇に置き、
まず「大丈夫?」だとか「頑張ったね」だとか、
声をかけてあげるゆとりを持ちたい、と
志だけは高く掲げた次第であります。

なかなか志のようにキレイには行かないのが子育てですが・・・、
意識しておくだけでも違うはず。苦笑
母も、修行です。

 

ちなみに。
夫とは、一大火種が爆発したその後、
軽くやり取りをし、
「お互いを尊重する言葉遣いを心がけよう」ということで、
一旦、オトナな決着を見ました。笑

子育てしながらのゆとり薄い日々では、
その尊重する、ってのが、
なかなか難しいのですけれども!

家庭も修行ですね。苦笑

 

いつかこの、
ギリギリながらも密度の濃い日々を
懐かしく思う日が来ると信じて。

この険しくも賑やかな修行道を、歩む毎日です。
(スズキ)

追伸:画像はイメージです。笑
あんな風にとりゃーと蹴り飛ばしたくなる瞬間、
多々ありますよね。
え・・?私だけ?!