こんばんは、スズキです。
先日、とても心が温まる出来事がありました。

 

それは、ベビーカーで乗った
地下鉄車内でのこと。

社会科見学帰りと思われる
小学生達と車両が一緒になりました。
(私の出身、福岡では信じられないのですが、
 東京の小学校って、地下鉄で遠足とか行くんです!)

平日日中にしては、やや混み気味の車内に、
私と妹がそれぞれにベビーカーを伴って
乗り込んだので、ますます手狭になった車内。

こうなると、いつも肩身が狭いのです。
通路をふさぐ形になってしまったり、
ベビーカーの荷物が人の邪魔になったり、
子どもが声を上げると「シーッ!」となったり…。

その日も、
そうならないかヒヤヒヤで乗っていました。

子育てをする身になって、もう7年以上。
随分慣れたとはいえ、
もはや、すっかり染み付いてしまった
「人の迷惑にならないように・・・」という
どこか縮こまる気持ち。

 

そんな時、ちょっと離れた席に座っていた
小学生の女の子の一団が、
わざわざ、私と妹のところへ歩いてきて、
声をかけてくれたのです。

「あの席、座ってください!!!」と。

それはもう、キラキラした笑顔の、
まっすぐな瞳たちでした。

その素直な美しさと優しさが、
本当に眩しくて嬉しかった。

 

ただ、妹は1駅だけ、
私も2駅しか乗らない電車だったこともあり、
「すぐ降りるから大丈夫よ、ありがとう!」と
お礼を言って、遠慮したのです。

そうこうする内に、妹がすぐ降りて、
私が一人になったのですが、
それを見たさっきの女の子たち。

「あ…!すぐ降りるのは一人だけだったんだ。
 じゃあ、もう一人(私)は、まだ乗るんだな」と
思ってくれたのでしょう。

なんと、数人で話し合った上、
戸惑いながらも、もう一度、
私に声をかけてくれたのです。
「あの、よかったら・・座ってください!!」と。

まるで、
「あの・・つきあってください!!」
って言ってくれているような、
そんなまっすぐさと、戸惑いと、照れとが入り混じった、
可愛くてたまらない表情でした。

一度辞退したにもかかわらず、
もう一度声をかけてくれるという、
その気持ちがあまりにも嬉しくて、
せっかくなので、ほんの一駅、座らせてもらいました。

「実は、次に降りるんだけど、
 お言葉に甘えさせていただくね ^^」と。

照れ気味な彼女たちと、少し会話を交わしたりして、
なんとも幸せな数分間。

 

きっと、小学校で出発前に
「小さいお子さんを連れている人や
お年寄りには、席を譲りましょう」と
指導されていることでしょう。

そういう指導を、
ちゃんと実行する自分たちに
素直に満足できるお年頃でもあるでしょう。

でも、
そうやって、素直に実行してくれた親切が、
きっと彼女たちが想像する以上に、
私にとっては心から嬉しいのだよってことを
伝えたいと思いました。

私のその気持ちを伝えることで、
「ああ、喜んでもらえた!よかった!!」
という温かさを、
たくさん味わってほしいと思いました。

それで、降りる前に、
「短い間だったけれど、
何よりも皆さんの気持ちが嬉しかったです。
本当にありがとう。」と伝えて降りたのでした。

 

でも、降りてからも、
直接伝えたお礼だけでは
足りないような気がしてならず。

おこがましいけれど、
彼女たちの実行の勇気を、
もっともっと承認してあげたいし、

「人に喜んでもらえるって嬉しい!
しかも、巡り巡っていいことある!」という
経験にしてあげたい、と思えてきて。
(お節介もいいところですが…苦笑)

 

それで、さっきの一駅の間に聞いた
彼女たちの小学校へ電話をしたのです。

彼女たちから受けた2度の親切のこと。
日頃、肩身の狭い地下鉄の車内が
とても温かい時間になったこと。
彼女たちの笑顔と気持ちが何より嬉しかったこと。

そのことを、電話に出た先生にお伝えし、
(彼女たちの名前はわからないものの)
どうかお礼を言ってくださるよう、お願いしました。

 

その先生は、
「まだ学校へ戻っていませんが、
戻ってきたら必ず伝えます。
きっと、お電話があったことを知ったら、
子供達も喜ぶと思います!」と言ってくださいました。

 

ここからは、想像しかできませんが・・・

帰着式なんかで、もしかしたら
先生がそんな話をしてくださったかなあ・・、
あの子達は「私のことだ!」と思って喜んでくれたかなあ、
「また誰かに優しくしよう」って、
そんな風に思ってくれたらいいなあ・・・。

 

・・・
単なる大きな自己満足だけれど、
そんな温かな想像に浸りつつ・・・

そして、
「あー、見知らぬ小学校に
お節介で電話するだなんて、
私もおばさんになったなあ!」と苦笑いしつつ、

その日の夕暮れを過ごしたのでした。

・・・
歳をとるのも悪くない。

最近、そんなことを思う機会が、
たくさんです。

 

批判やクレームやトゲトゲした感情が
ついつい言葉で拡散されがちな
世知辛い世の中ですが、

親切や感謝や温かな思いが
もっともっと言葉や行動にされるといいな、と
キレイゴトながら思う年の瀬。

お節介万歳!
(「おばさん正当化」とも言う。笑)

 

どうか皆さまも、
温かなクリスマスに、温かな新年をお迎えくださいね。

それまで、もうひとっ走り、
残りわずかとなった2017を
駆け抜けたいと思います。

 

来週には・・・
2017のイロトリドリを振り返る投稿を
したい所存です。^^

Merry Christmas !!

(スズキ)